膜厚計について
膜厚計の原理や超音波、X線,など膜厚計の種類、メッキ、塗装、フィルムの用途、価格の違いなど。
膜厚計の原理と種類
膜厚計と一口にいっても、測定方式によって原理や種類も様々なものがあるようです。最も一般的と言われているのが「赤外線方式」を使った膜厚計で、他にも「β線、γ線、X線、蛍光X線」や超音波方式、光干渉方式、静電容量方式、マイクロ方式、接触といったものがあるようです。
赤外線の原理を用いた膜厚計でもあらかじめ固定された波長を用いるのではなく、全波長スペクトルを用いた方式などもあるようで、最近では赤外光を照射して測定対象物から戻ってくる熱波の位相差から膜厚を解析するものもあるようです。
赤外線膜厚計
「赤外線膜厚計」の特徴としては、応答速度も速く連続測定が可能で測定対象物に与える影響が少ないことが挙げられます。取り扱い方法も比較的簡単で、測定対象物の振動などの影響を受けにくいようです。また、最適な波長を組み合わせることによって、測定対象物や多くの種類の材質、また膜厚の測定範囲も広くとれるなどのメリットがあるようです。
「正反射型・赤外線膜厚計」は、誤差要因となる表面反射を除去した正確な測定ができるもので、測定対象物に赤外線を照射すると膜厚に応じた特定波長の赤外線吸収現象が起こるようです。この吸収量を透過光もしくは鏡面金属板での正反射光から捉えるもので、あらかじめ求めておいた吸光度と水分値の関係式から膜厚を測定するというものです。
赤外線膜厚計の特徴
赤外線膜厚計の特徴としては「狭いスペース」でも対応可能、また瞬間測定や幅広い適応性(最大6波長のフィルタ組合せにより、多種多様な材質の膜厚や水分測定が可能)、場群の測定速度を持ち、長期安定性のある信頼のある膜厚計となっています。用途としては「LCD用光学フィルムの厚み」や「ポリマー電池用セパレータの厚み」「ラミネートフィルムの接着剤塗布量」などの測定が可能です。
鉄板用・赤外線膜厚計
「鉄板用・赤外線膜厚計」では、従来の赤外線膜厚計では測定が難しかった「金属板上の薄い有機塗布量」を正確に測定することが可能なようです。特徴としては、蛍光X線方式よりも安全で取り扱いが容易なことがあります。また、微小付着量も高精度測定することができ、ワークの上下変動にも強いのが特徴です。
2回透過方式の採用により、測定光路長が常に一定に保たれ、製造工程で問題となるワーク振動にも影響されないようです。さらに汚れや光源の変動にも強く、長期安定した測定が可能です。用途としては「カラー鋼板のプライマーやサービスコートの厚み」「亜鉛メッキ鋼板上の樹脂コート」や塗装、「アルミ・スチール感材の内外面コート厚み」などを測定できます。